IT業界の人材不足。中小企業現役エンジニアの将来は幸せなのか?

こんにちは!

マコト(@makoto_business)です。

 

プロフィールにも書いていますが、私は大阪のとある中小企業でシステムエンジニアで飯を食べています。

この業界も気づけば長く、10年間勤め続けて今では中間管理職的な役割を担っています。

具体的にいうと、開発や構築など実務をこなしながら営業や要件定義もするっていうまぁまぁ大変なポジションです(笑)

 

この記事を読んで頂いている方はエンジニアの方が多いと思いますが「10年後のIT業界人材不足」がかなり深刻な問題となっているのはご存じでしょうか。

 

私はこの議論に対して

「ふーん、そうなんだ。じゃあIT業界にいる私は売り手市場にいるわけだから安泰だな」

程度で流していましたが、同じ業界に働く人間としてもう少し深くこの問題について当事者意識を持つ必要があるんじゃないかという結論に至りました。

 

よって、本記事では

 

10年後に訪れると言われているIT業界の人材不足は現役エンジニアにとって幸せなことなのか?

今この事実を知った我々現役エンジニアはどのような行動をすべきなのか?

 

という点について独断と偏見になりますが書いてみたいと思います。

以下の参考記事に基づいて私の私見を書いていきます。

 

↓↓参考記事

<IT人材不足が深刻化>10年後、78.9万人不足に?!

2030年は79万人の人材不足?深刻なIT業界離れと企業の取り組みを解説

本当の問題は量よりも質…IT人材白書「エンジニア不足」の真相

ITエンジニアは人材不足?2020年問題って何?人材不足の理由や原因は?

【なんで?】IT技術者が不足している本当の理由について

 

IT業界の人材不足の概要

 

この記事の目的はIT業界が人材不足になるっていう予測に対してどのように感じ、どのように行動するのかっていう議論をしたいと思っています。

なので、背景や細かな統計数値を知りたい方は参考記事に詳しく書いてあるのでそちらを読んで欲しいと思います。

 

ここでは概要レベルでIT業界の人材不足についてご紹介したいと思います。

 

IT人材不足には大きく2つのタイミングがある

 

主にIT不足として騒がれているタイミングは2020年と2030年と言われています。

2020年は東京オリンピックも開催されるので、セキュリティ技術を持った人材が足りないと言われていますが、人数的には36,9万人足りないそうです。

2030年には更に人材不足が深刻化し、78,9万人不足すると言われています。

 

2030年は10年先なのでまだ数値は予測値としても粒度は粗いと思いますが、2020年はあと1年で訪れるのでこの不足人数は精度が高い数値だと思われます。

まぁ、この業界の10年以上勤めている私の個人的な意見としては、結局「今いるメンバーでなんとかする!」という安易な結論になるんでしょうね。。

もちろん、勤めている会社のポジションによって異なるとは思いますが。

 

具体的にどんな技術のエンジニアが足りないのか?

 

主に以下5つの分野でエンジニアが不足すると言われています。

・セキュリティ

・IoT

・AI

・ビッグデータ

・ロボット

 

この中でも特に人材が不足すると言わているのが、セキュリティ、AI、ビッグデータになります。

ちなみに私はこの中でセキュリティに関連する業務が多いですね。

WEBページで閲覧できるURLを制御したり、メールのスパム対策を設定したり、ウィルス対策機能を実装したり。

いわゆるインフラエンジニアというセクションになります。

 

何故IT業界の人材が不足していまうのか?

 

晩年システムエンジニアは不足していると言われていますが、改めて今人材不足が騒がれている理由について紹介します。

以下のような理由で人材不足が加速していると言われています。

 

・エンジニアが技術の進歩に追い付かない

・3K(きつい、帰れない、給料低い)のイメージが根強い

・40代以上のエンジニアが若手が主流の最新IT技術の現場でなじめない

・単純にIT業界の市場が大きくなっているが人材が増えない

・下流工程の負荷が高いビジネス構造になっている

 

この状況って中小企業のエンジニアは幸せなの?

 

簡単にはなりますが、ここまでがIT業界の人材不足の概要でした。

ここからは、私の私見を交えて人材不足の状況について議論出来たらと思っています。

 

まず重要なのが、

 

このIT人材が不足している状態って現役中小企業エンジニアにとって幸せなのか?

 

ってことです。

 

これ、掘り下げていきます。

 

求人があってもスキルアンマッチだと不幸せ

 

これからIT業界に参入しようと思っている人は人材不足になっているIT業界に今入れば、重宝されて大切に扱われるっと思っているかもしれませんがそれは大きな間違いですよ。

たとえ、人材不足状態でとりあえずどっかのシステム会社に就職出来たとしても、スキルアンマッチになると重宝されるどころか、かなり厳しく当たられます。

IT業界と言っても様々な分野があるので、これから新規で参入するならまずは一点集中で自分をアピール出来るスキルを身に着けることがマジで大切です。

 

私も過去畑違いのプログラム開発のチームに配属されましたが、自分が何を理解して何が分かっていないの分からないカオス状態になって泣きながら作業をした経験があります。

今ではほろ苦い思い出ですが、実際知り合いは派遣としてシステム会社に入ったけど、スキルアンマッチで誰にも聞けずに作業をしてミスを連発、トラブルを引き起こしてしまい、残念ながら退職していまいました。

人材不足で人を求めている会社は「即戦力」を求めているケースが多いので、スキルアンマッチで参入しないように注意しましょう。

 

会社の風土や上司のスキルによっては不幸せ

 

今既にどこかの企業でエンジニアとして働いているなら、会社の環境や上司のスキル・考え方をしっかり理解しておく必要があります。

最近は働き方改革を政府が推進していることもあり、私が勤めている会社も残業や有給取得についてある程度理解してもらえるようになったと思います。

部長である上司もまだ40代前半で若く、現代の考え方を柔軟に取り入れる意識を持ってくれているので、事前に言えば特に嫌味も言わず取得させてくれています。

また工数管理が上手く、その時にあるリソースに適した案件を受注してくれるので、時間外もほとんど発生しておらず、部署全体でもほとんど時間外は発生していません。

 

なので私が勤めている会社は働きやすさという観点では優秀な方だと思います。

私が副業をしておらずサラリーマン1本で一生勤めて上げるという意志があるなら、別に今の会社で働き続けてもいいのかなっと思ったでしょう。

逆にあなたが勤めている会社がサービス残業が一般的になっており、上司の考え方が古臭くアップデートされない、部下のスキルと案件レベルを客観的に判断するスキルが無いっといった状況なら不幸せになる可能性があるので、転職をおすすめします。

 

そもそも技術の向上意欲が無ければエンジニアは今後更に厳しい

 

これはどの業界でも同じだと思いますが、特にエンジニア業界は顕著に差が出てきますね。

私は資格取得目的で参考書に沿った勉強は嫌いでは無いですが、技術書を読んで色々実験してみるっていうのはあまり興味がありません。

結局技術で飯を食っていこうと思うなら、最新テクノロジーに興味が無いと厳しいと思います。

とはいえ、システム会社は技術者以外にもプロジェクトを管理出来る人材も必要とされています。

 

・プロジェクトメンバーと円滑にコミュニケーションが出来る

・先を見越した作業計画を立てられる

・無理のない工数管理が出来る

 

こういったスキルに興味がある、得意だっていう場合はプロジェクト管理側として貢献した方が楽に立ち回れるかもしれないです。

私はプロジェクト管理の方が性に合っていると思ったので、最近はそちら側にシフトしています。

 

プロマネの仕事は本質的には変わらないと思う

 

先ほども少し書きましたが、技術の進歩に付いていくことが難しいと思ったら、プロジェクトマネージャーをおすすめします。

何故ならプロマネの仕事ってどれだけ技術が進歩しても基本的には変わらないんですよね。

 

・プロジェクトメンバーと円滑にコミュニケーションが出来る

・先を見越した作業計画を立てられる

・無理のない工数管理が出来る

 

先ほども挙げましたが、上記のようなスキルが必要とされるので、時代の変化への依存が少ないんですよね。

若いうちに自分が技術でいくのか、管理側でいくのか判断出来ていれば、より長く得意分野を伸ばせるチャンスが出来ると思います。

なので、30代中盤くらいまではどちらも出来るように立ち振る舞いながら、その後どっちの方向に進むのか判断するのがいいのかなっと考えています。

 

プロを目指すならIoTとAI技術を取得し、フリーランスもあり

 

少しプロジェクト管理側の話に偏ってきましたが、技術でこれからやっていくと思っているなら、まず失敗しないのは「IoT」と「AI」ですね。

これらの技術は政府もお金を出して資金を調達しているので、もし流行らないとなると日本経済にも打撃を受けるので、流行らさないと政府的にもマズイんですよ。

なので、これから何を学ぶが決めていないなら、とりあえず「IoT」と「AI」に関して理解を深めておいて損は無いと思います。

 

このブログでも「IoT」と「AI」は注目して何か気になる情報があれば発信していきたいと思っていますので、楽しみにしていて下さいね。

 

あ、あと技術で食っていけると自信を付けたならフリーランスになるっていうのもありですよ。

私の会社の先輩が給料に不満があって今の会社を辞めてフリーランスになったら年収が2倍になったという話を聞きました。

偉そうなことをあまり言いたくありませんが、その先輩は私が見る限り「出来ない人間」とは言いませんが「出来る人間」とも正直思えない普通の人でした。

ですが、ふたを開けてみると今回の例のように飛躍的に給料が上がるケースがあるので、自信があるならフリーランスも検討してみましょう。

 

私は自分のスモールビジネス作りをこっそりやる

 

少し長くなりましたが、結論です。

ほぼ間違いなく近い未来でIT業界の人材不足が現実化してきます。

その後の未来は誰も知る由もないですが、個人的には悲観的です。

 

今の上司もずっと同じかは分かりませんし、人材不足が原因で会社が回らず倒産の可能性も否定出来ません。

なので、私はそういった外部要因のリスクに負けないように自分のスモールビジネスを持ちたいと思っています。

私の場合のスモールビジネスはブログ運営による情報発信がメインになりますね。

 

あなたの幸せはあなた自身で掴みにいかないといけません。

今会社の仕事が暇だからといって、ボーっとテレビやYoutubeを観たり、漫画やゲームをしていたら時代の変化に対応出来ない残念な人間になってしまうかもしれません。

息抜きをするなっと言っている訳では無く、少しでもその時間から未来へ投資する行動を起こしていきましょうってことです。

参考になれば幸いです。

 

マコト