こんにちは。マコト(@makoto_business)です。
私は文系大学出身でインフラエンジニアになってから今年で11年目になります。
小さな会社ですが、アシスタントマネージャの役職を頂いています。
もしあなたが文系大学出身で、これからインフラエンジニアを目指そうとしているなら、きっと色々不安や疑問点が頭に浮かんでいるんだろうなと思っています。
例えば以下のような感じです。
私も新卒当時はあなたと同じようなことを考えていました。
神経質で自信がない人なら、この記事を読んでいる時点で「俺には向いてないかも・・・」っとネガティブになっているかもしれませんね。
ですが、心配ありません。大丈夫です。
この記事では現役インフラエンジニアの私が身をもって体験した結果、文系出身のインフラエンジニアは全然「あり!」と思った3つの根拠をお伝えします。
もちろん、全ての文系出身者にインフラエンジニアが向いているわけではないので、この記事に書かれている内容を読んでいただいて、自分に向いていそうだなっと思ったら是非挑戦してみて欲しいと思います。
インフラエンジニアの仕事内容
その前にインフラエンジニアについてあまりよく知らない人もいると思いますのでの仕事内容をざっくりと紹介したいと思います。この前提知識がないとこれからお伝えする3つの根拠もイメージしずらいと思いますから。知っている人は読み飛ばして下さいね。
インフラエンジニアの仕事を一言で伝えると、
世の中のあらゆるサービスを動かす為の「器」や「仕組み」を作る仕事
になります。
例えばあなたがメールを送ったり、インターネットで調べ物をしたり、SNSを閲覧する時も裏側ではインフラエンジニアが構築したサーバ(イメージは高性能なパソコン)が一生懸命仕事をしているからそのサービスを享受できているわけですね。
もう少し具体的な内容でお伝えすると、
・お客様が実現したいサービス内容をヒアリングする
・ヒアリングした内容をベースに「設計書」を作る
・設計書通りにサーバを構築する
・お客様とサーバの動作確認をする
・お客様に構築した設計書、サーバを納品する
インフラエンジニアはこんなステップで仕事を進めていくことになります。
文系がインフラエンジニアを目指すべき3つの根拠
冒頭でもお伝えしましたが、文系出身でもインフラエンジニアには全然なれます。
実際私もなれてますし(笑)
つまり、私が実際にインフラエンジニアになれていることが根拠になるんですが、それだとあいまい過ぎるので少し掘り下げて具体的に3つの根拠に分けたいと思います。
1.文系出身者がインフラエンジニアになるメリットは2つある
2.自分の経験から感じた2つの適正があれば文系・理系は関係ない
3.挫折者の傾向から判断した2つの注意点に気を付ければ問題なし
この3つです。まだ少し分かりづらいですよね。それぞれもう少し補足していきますね。
文系がインフラエンジニアになる2つのメリット
エンジニア職はインフラ以外にもたくさんありますが、特にインフラエンジニアは文系が有利だと私は思っています。実際私の部署の8割程度が文系出身で構成されています。以下2つのメリットが具体的な内容です。
コミュニケーションスキルを活かせる
一般的に文系は理系出身者と比較してコミュニケーションが得意ですよね。理系の場合学生時代に研究発表会などもありますが、黙々と個人作業をする場面が多いと思います。一方で文系はディスカッションやグループセッションなど複数人数と議論するシーンが多いですよね。
インフラエンジニアの仕事内容の章でも少し触れましたが、作業工程にお客様とやりとりをする場面が多いです。設計書を作成する時もお客様の要望を聞き取りながら作っていくのでコミュニケーションスキルがあるとだいぶ有利です。
逆に口下手な理系の同僚は、構築作業は得意だけどお客様とのコミュニケーションに苦労しているケースがめちゃくちゃ多いんです。(全ての理系出身者をコミュニケーション下手とは思っていません。あくまで傾向です。)
特別なスキルではないんですが、普通に「人とコミュニケーションを出来る人」はこの業界で重宝されるし、やりがいを感じながら仕事が出来ると思います。
プログラミングと比較して理系の知識はいらない
エンジニアのイメージで最初に浮かぶのは「プログラミング」などの開発エンジニアではないでしょうか。私自身も新卒時は「エンジニア=プログラミング」のイメージでした。
実は私も一時期別の部署でプログラミング開発をしていましたが、最後まで好きになることは出来ませんでしたね。プログラミングはやはり計算処理をいかに効率的にコーディング出来るかが求められるので、理系の知識があった方が有利なんですよね。
反面、インフラエンジニアはほとんど理系の知識は必要ありません。
それよりもお客様が実現したいことを文章やイメージ図に出来る能力が重要になるので、どちらかというと文系出身者の方が得意な分野だと思いますね。
文系インフラエンジニアにあれば有利な適正2つ
文系出身でこれから説明する2つの適正を持っていたら更に有利になります。
本を読むのが好き
インフラエンジニアに関わらずですが、技術職は書籍などで技術資料を読んでスキルアップをしていく必要があります。新しい技術は日進月歩で出てきていますからね。
最近は技術書も書籍だけでなく、パソコンでPDFにして読んだり、タブレットで読んだりすることも多くなってきていますが、「本(文字)を読むのが好き」であれば苦労は半減します。
職場の同僚で普段本を読まない人がいたんですが、技術書を読むことはほぼ無く、目まぐるしく変化する技術の進化についていけずに営業職に転職した人もいました。
もし、今本を読む習慣がないなら少しずつでもいいので、読書をする習慣を身に付けた方が長くエンジニア人生を歩めると思います。
人の気持ちを理解しながら会話が出来る
インフラエンジニアで必要な技術は、会社に入ってからでも努力次第で十分間に合います。それよりも「人の気持ちを理解して会話する」能力がある方が重要です。
これはお客様とのコミュニケーションでも必要になりますが、インフラエンジニアの業務特性上、チームで動くケースが多いのでチーム同士でのやりとりでも必要な適正になりますね。
お客様であれば「どのようなサービスを実現したいのか」を会話の中から汲み取り、チーム同士であれば「今、自分はチーム内で何を求められているのか」を打ち合わせの中で感じ取ることが出来れば、高い評価を受けることが出来ます。
挫折者から学ぶ文系でインフラエンジニアを目指す時の注意点
残念ですが私の周りにもインフラエンジニアとして就職後、挫折して業界を去った同僚が何人かいます。そして挫折して辞めていって人たちの傾向がある程度共通していたので、共通点の部分を事前に注意しておけばインフラエンジニアになる不安も軽減出来ると思います。
IT業界に全く興味が無かった
これが一番多いです。とりあえずインフラエンジニアになったけど実は全くIT業界に興味がなかったケース。就職後に興味が出てきたら問題ないですが、その後もずっと興味が無ければ苦痛を味わうことになります。
例えばITを専門にする会社に身を置くわけですから、同僚の多くはITが好きな人、興味がある人になります。そうすると自然と日常的な会話もIT業界の話題や技術的な話題が多くなるんですよね。
文系出身だと具体的なイメージを持つことが出来ないと思いますので、あまり深く考えず単純に「IT業界って何かおもしろそう!」っという感覚があれば十分だと思います。
逆に「んー、全く興味ないけどとりあえず就職しないと・・・」っていう感覚でインフラエンジニアを目指すと後々苦労すると思いますので、よく検討して下さいね。
IT業界用語や基礎知識を覚える努力をしなかった
文系出身で初めてIT業界に入ると、ほぼ間違いなくIT業界の用語を覚えるのに苦戦すると思います。聞いたこともない長い横文字や略語が日常会話やドキュメントにびっしり書いてあるので、日本語じゃないと感じる人もいるかもしれませんね。
会社によっては研修制度がしっかりしていて事前に業界用語や基礎知識を学習出来る環境が整っている場合がありますが、本人が覚える気が無ければ身に着けることは出来ません。
私の周囲の同僚でも研修中IT用語を覚える努力を怠っていたり、分からない用語が出てきても周囲を頼って自分で調べる習慣を作らなかった人は挫折してしまった人が多いです。
考え方は「英語」の学習と同じ感覚です。
最初は「pen」や「apple」など単語をひたすら覚えたと思います。その土台作りがあって文法やリスニングなどに応用出来るわけなので。
なので、文系でインフラエンジニアになるなら少なくとも3年間は業界用語を覚えたり基礎知識を学習する覚悟が必要だと思っておいて下さいね。一度基礎作りが出来ればその知識はずっと使えます。5年後、10年後にあの時やっておいて良かったと感じる時期がきっと訪れると思いますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまで書いた3つの根拠に納得して頂ければ、文系出身でインフラエンジニアを目指すことは十分可能、むしろ適正があればメリットが多いことが分かってもらえたと思います。
この記事は私が当時インフラエンジニアになった時にこんな記事があったらよかったなっと思えるような内容にしたつもりです。
効率的に文系がインフラエンジニアになるには?
最後にこれからインフラエンジニアの勉強をしようと思っているけど、何から始めたらいいか分からない人に向けて、いくつか方法を紹介したいと思います。
私が実際に取り組んで効率的にスキルが上がったと感じた方法やネットで調べて「当時こんなサービスがあったら利用してみたかった」と感じたサービスなので参考になれば嬉しいです。
基礎が身に付く書籍を読み資格を取得する
1つ目はITやパソコンについて素人にも分かりやすく説明している書籍を読みながら、入門レベルのIT資格を取得することです。
これはやっておいて損はないです。今感じている漠然とした不安を取り除くのにも役立ちます。
私がまず最初に読んだのがこの本です。
・コンピューターはなぜ動くのか
>>コンピュータはなぜ動くのか 知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識 [ 矢沢久雄 ]
ちょっと古い書籍ですが、この本は非常に役立ちました。とっつきにくいIT用語を分かりやすい表現や図で説明してくれているので小説しか読んでこなかった私でも十分理解することが出来ました。何回読んだか忘れましたが少なくとも3回は読んだ思い出深い書籍ですね。
ある程度、書籍で感覚を掴んだら入門レベルの資格取得を目指しましょう。今ならITパスポートがおすすめですね。資格取得はインフラエンジニアに必須ではないですが、体系的に業界知識を身に着けられる効率的な方法です。参考書もたくさん出ているので自分にあった書籍を選んで取り組んでみましょう。
オンライン動画学習で視覚的に理解を深める
最近は動画学習が一般的になってきましたね。動画学習は書籍よりも視覚的に学習が出来るので効率化が見込めます。
実際に講師がパソコンを操作している画面が表示されるので、例えばサーバ構築の方法やアプリケーションのインストール方法等であれば自宅で動画を見るだけで学習することが可能です。
私が使っているのが「Udemy」というオンライン動画サイトです。
「ベネッセ」が運営しており安心感があるので気に入っています。
IT資格、Windows、Linux、ネットワーク等インフラエンジニアの基礎づくりに必要なコンテンツは一通り揃っているので興味があれば、活用してみて下さい。
無料のインフラエンジニアスクールに通う
最近では無料で通えるITスクールも出てきました。東京にあるスクールなので関東に住んでいる方が対象になりますが「ITCE Academy」というスクールです。
ITCE Academyはインフラエンジニアの学習が無料で出来て就職先も斡旋してくれる手厚いサービスが特徴的です。
座学だけで無く、実機を利用した学習が出来るので効率的に学習が出来ますし、何より受講料が無料でスキルアップが出来るので利用して損はないと思いますね。
もし私が就職活動をしている時代にこのスクールが存在していれば、少なくとも説明会や面談は受けていたと思います。
詳しくは公式サイトでも紹介されているので、一度チェックしてみて下さい。